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保険の相談相手を間違えないために

保険は私たちの生活を守るための大切な手段の一つです。予期せぬ病気や事故、災害といった「もしも」の事態に備えて、家族や自分の将来を支えるための準備として、保険は多くの人にとって欠かせません。ですが、保険の相談相手を間違えてしまうと、不要な契約をしてしまったり、必要な保障を逃してしまったりと、後悔につながることもあり、筆者のところにも多くの相談者が訪れています。この記事では、保険の役割を詳しくご紹介しつつ、信頼できる相談相手を選ぶポイントについても解説します。

目次

保険の役割とは?大切な5つのポイント

保険には、日常生活や家族を守るために欠かせない役割がたくさんあります。それぞれの役割について、具体的に見ていきましょう。

1. 不測の事態に備えられる

保険は「万が一の備え」として機能します。たとえば、突然の病気や事故で高額な医療費が必要になった場合、自分一人でその費用をすべて準備するのは難しいかもしれません。しかし、医療保険に加入していれば、その医療費の一部または全額を保障してもらえることがあります。また、交通事故や自然災害によって大きな被害を受けた場合も、損害保険があればその損失をカバーでき、経済的な負担が軽減されます。

2. 家族の生活を守る

特に家族がいる場合には、保険が家族の生活を支える大きな支えとなります。家計を支える主な収入源となっている人が病気や事故で働けなくなった場合、家族の生活はどうなるでしょう?このような状況に備えて生命保険や所得補償保険に加入しておくことで、家族が経済的に困らないようにサポートできます。家族に負担をかけずに、生活を守る手段としての保険は、多くの人にとって重要です。

3. リスクをみんなで分け合う仕組み

保険は、多くの人が支払う保険料を使って、実際にリスクが発生した人を支える「リスクの分散」「相互扶助」の仕組みに基づいています。個人ではリスクが発生する確率は低くても、いざ起きると損失は大きくなりがちです。たとえば、大規模な自然災害や重い病気は個人で負担しきれないことが多いですが、保険では多くの人が少額の保険料を出し合い、それを原資に一人ひとりの負担を軽減しています。

4. 精神的な安心感を得る

「もしも」の事態に備えておくことで、日常生活に安心感が生まれます。たとえば、将来に対する不安がある場合でも、医療保険やがん保険に入っていれば、必要なときに治療費の心配をしなくて済むでしょう。また、年金保険や介護保険など、老後の生活や介護に対する保障を備えていると、「老後の生活が不安」といった気持ちが和らぎ、安心して生活を送ることができます。保険が持つこの「精神的な安心感」は、日々の暮らしをより豊かにする要素です。

5. 保険は「保障」であり、投資や貯蓄ではない

保険は「保障」を提供するものであり、貯蓄や投資とは異なります。たしかに、貯蓄型の保険や積立型の保険もありますが、これらもあくまで「保障」を目的にしています。貯蓄や投資はお金を増やすことが目的ですが、保険はそのお金を守ることが目的です。特に、長期的な資産形成が目的であれば、純粋な投資商品や貯蓄を検討する方が良いかもしれません。保険は、資産形成を目的にするのではなく、必要なときにしっかりと保障を受けるためのものであることを理解しましょう。

こんな相手には注意!保険の相談相手選びのポイント

保険の役割や必要性については、相談する相手によって意見が大きく異なることもあります。以下のようなタイプの人には特に注意が必要です。

1. 「保険は不要」と言い切る人

お金のプロでも「保険は無駄」「貯金や投資で十分」と言い切る人がいるかもしれません。しかし、これは必ずしも正しいとは限りません。たとえリスクが起きる確率が低くても、実際に起きたときの経済的負担は大きくなります。保険はその負担を軽くするためのものであり、「保障」という視点で考えると、必要性が見えてくるはずです。特に「保険よりも投資の方が得だ」といった保険を軽視する人は、住宅の購入や積み立て投資を相談した場合に多く見られるので、特に注意が必要です。

2. 保険で貯蓄や資産運用を勧める人

「保険でお金が増える」「貯蓄もできるからお得」と勧める人もいますが、保険の本来の目的は「保障」であり、資産運用や貯蓄は他の金融商品で行うのが一般的です。特に2024年から新NISAがスタートし、資産運用型の保険商品も競争が激化しているため、自己利益を優先して保険を資産形成の手段として強く勧める保険募集人が増えています。筆者のところにも強引な営業に関する相談が増加しておりますので、みなさんも慎重に判断しましょう。

3. 色々な理由をつけて「保険を乗り換えた方がいい」と勧めてくる人

「今の保険よりもこちらの方が条件がいいですよ」「もっと保障が手厚くなります」「保険料が安くなります」など、あれこれ理由をつけて、今入っている保険から新しい保険に変えるよう勧めてくる人にも注意が必要です。もちろん、保険を見直して内容を改善するのは良いことですが、頻繁に乗り換えを勧められる場合は、逆に手数料や解約金などがかかり、かえって損になることもあります。こうした提案は、販売する人の成績や利益が目的であることも考えられるので、「本当に自分にとって得になるのか?」を慎重に見極めることが大切です。

保険の相談相手を選ぶためコツ

では、保険の相談をする際にどのような相手を選べば良いのでしょうか?

1. 中立的なアドバイスをくれる人

保険の相談相手は、自分の会社の商品だけでなく、複数の選択肢から提案できる中立的な立場の人が理想です。保険代理店や一部のファイナンシャルプランナー(FP)は一見中立に見えますが、実際には自社の利益になる商品を勧めることが目的の場合もあります。「無料相談」に惹かれてしまうかもしれませんが、契約に結びつけるための手段である場合も多いので注意が必要です。

2. 保険や制度について詳しい人

保険商品に詳しいことはもちろん、リスク管理や公的保険制度も理解している人は信頼しやすいです。「将来に備えるためにこれだけ必要」といった具体的な数字を示してわかりやすく説明してくれると安心です。また、自分の生活スタイルやニーズに合ったアドバイスをくれるかどうかも大事なポイントです。

3. 利益優先ではなく、相談者のためを考えてくれる人

保険の営業担当者の中には、成績や収益を優先して商品を勧める人もいます。保険は長期契約になるため、信頼関係がとても重要です。相手が自己利益を優先していると感じたら、信頼できる別の相談相手を探すのも一つの方法です。

正しい保険選びのために

最後に、適切な保険を選ぶためのステップを簡単にまとめました。

1.ファイナンシャルプランニングを行う

自分や家族の将来の生活設計や目標を考え、今後どんなリスクに備えるべきかを明確にします。これにより、必要な保障が見えてきます。

2.公的保険制度や勤め先の福利厚生を確認する

保険を選ぶ前に、公的保険制度や勤め先の福利厚生を確認しましょう。医療保険や年金などの公的保障を把握することで、必要以上の保険に入らずに済みます。また、企業によっては医療費補助や独自の保険制度があり、これを活用することで自費の負担を軽減できます。まずはこれらを確認して、自分に合った民間保険を選ぶ参考にしましょう。

3.相談相手を慎重に選ぶ

中立的で信頼できる相談相手を選び、幅広い保険商品の中から最適なものを見つけるようにします。

4.契約内容を確認する

契約前には内容や特約、免責事項を確認し、不明点があればしっかり質問しましょう。

まとめ

保険は、人生における様々なリスクに備えるための大切な手段です。ですが、相談相手を間違えてしまうと、不必要な保険に加入したり、本来必要な保障を逃してしまったりと、後悔することにもつながりかねません。ここでご紹介したポイントを参考に、信頼できる相談相手を見極め、将来に備えた最適な保険を選びましょう。
保険選びは人生の大切な選択のひとつです。後悔しないために、自分のニーズに合った保障をしっかりと見極め、信頼できる相談相手のアドバイスをもとに、安心して備えを整えてください。

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